形成外科(小手術)について

形成外科では、皮膚に生じた病変の外科的処置を行っており、おできやほくろなどの皮膚小手術をいたします。

おでき

おできとは、一般的には、「膨らんでいるもの」、つまり腫瘍をさすでしょう。
腫瘍には、良性から悪性のものまで非常にたくさんの種類があり、摘出するまで診断がつかないことも少なくありません。ただ、概して悪性の場合は大きくなるスピードが速く、また硬いことが多いと言えるでしょう。
気になるほくろやおできが見つかったら、早めに専門医に相談しましょう。
いわゆるおできには、下記のようなものがあります。

脂肪腫

脂肪腫とはその名の通り、脂肪の一部が腫瘍のように増殖したものを言います。皮膚の下に軟らかい固まりとして触れることができます。大きさは、いろいろです。
この脂肪腫は5cm前後のことが多いのですが、中には10~20cmのものも見られます。ここまで大きい脂肪腫の場合は、その一部が悪性化している可能性があり、要注意です。CTなどで、脂肪腫の状態を調べておくことが必要になります。
治療としては、摘出することになりますが、小さいものなら当院にて局所麻酔下での手術が可能です。

ガングリオン

ゼリー状の物質が詰まった腫瘤です。手首や指先の関節の上に、よくできます。
軟らかいものから硬いものまであります。症状の無いことが多いのですが、時々、神経の付近にできると神経を圧迫し、しびれや痛みなどを引き起こします。
ガングリオンは、無症状なら放置しても心配ありません。ただし、きちんと診断をつけてもらうためにも専門の医療機関を受診しましょう。大きくなるようだったり、痛みが強いような場合、神経が圧迫されて神経症状が伴うケースなどについては、治療が必要になります。

アクロコルドン

アクロコルドンは、主に首などの皮膚の軟らかい場所にできる、2~3mm程度の良性腫瘍です。だんだんと増えるのが特徴です。通常はドーム状、または茎をもった形状で隆起して、色は肌色から濃い褐色まで様々です。炎症が起きてしまった場合や、美容的に気になるようであれば、治療を行います。液体窒素を用いて凍結させたり、局所麻酔を施してメスやハサミで切除したりします。

石灰化上皮種

病名にもあるように、皮膚のすぐ内側にカルシウムが沈着して、石灰のように硬くなる良性腫瘍です。ほとんどは無症状ですが、時に痒みや押した際の痛みを伴ったりすることもあります。悪性腫瘍との鑑別がつきにくいケースでは、外科的に切除することが望ましいとされています。多くは、局所麻酔による日帰り手術が可能です。摘出した組織は、病理検査をして確定診断をつけます。

ほくろは、正式には色素性母斑と言い、皮膚の一部にメラノサイトという細胞が集まったものです。

ほくろ

ほくろは皮膚悪性腫瘍、特に悪性黒色腫との鑑別が大切です。悪性黒色腫はリンパ節に転移しやすく、進行の速いことが多いため、怖れられています。
短期間で急に大きくなったり、色が濃くなったり、色素が周りの皮膚に染み出してきたり、硬化してきたような場合は、注意が必要です。
気になるほくろが見つかったら、早めに専門の医療機関を受診しましょう。ダーモスコピーという拡大鏡にて診察します。
検査の結果、もしも悪性の疑いがあれば、連携病院等にご紹介いたします。
単なるほくろであって悪性の疑いがなければ放置して構いませんが、ご本人の希望があれば手術にて切除致します。

ほくろの切除

ほくろ切除の方法には、以下のようなものがあり、ほくろのできている場所や形状、大きさなどを考え合わせた上で選択します。

くり抜き法

くり抜き法は医療用のパンチのような特殊な道具やメスを使ってほくろを円形にくり抜き、除去する方法です。
除去後は欠損した部分の組織が自然に盛り上がり、傷は塞がります。血流の多い部分、特に顔は皮膚の修復力が強いので、このくり抜き法が適しています。ほくろの大きさとしては、5~6mmのものを対象とします。

切開縫合法

腕や背中、胸などの場所は比較的血流が少ないため、ここに生じたほくろ除去にくり抜き法を適用すると皮膚の修復が遅れ、傷がきれいに塞がらないケースがあります。
そのため、くり抜き法が適さない部分ではメスを使ってホクロを切除し、その後縫合して抜糸するという方法が選択されます。この場合、縫合するために、傷口が切除したほくろよりも大きくなることがあります。

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診療科目
胃腸内科・内視鏡内科・内科・
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